屋内外をつなぐ5つのテラスのある家| T様邸(安芸郡海田町)

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トネリコの家

子供が独立した後の夫婦のための
高齢期対応リフォーム

子育て真っ盛りの最中に新築された2階建ての木造住宅は、子供達を送り出した後、子供部屋や大空間のリビング・ダイニングなど、夫婦2人で暮らすには空間を持て余すつくりになっていました。「緑のある暮らしがしたい」という願いが、これからの暮らしを見つめ直すきっかけになりました。

コンセプト
・体に優しく、安心を高める
・陽ざしを生かし、眺めを楽しむ
・身近に緑に親しむ
・通りに彩りを加え、地域のふれあいを生む

設計の工夫
・採光に不利な中央に水廻りと勾配のゆるい階段を配置
・屋内外をつなぐ大小5つのテラス(減築)
・勾配天井・透明間仕切り・窓・欄間の工夫による光と風が通るつくり
・将来1階だけで暮らしを完結することができるつくり

★Panasonicリフォームコンクール「デザインアワード2017」 グランドリフォーム部門 全国最優秀賞
★「ひろしま住まいづくりコンクール2017」 リフォーム部門 優秀賞
★第35回住まいのリフォームコンクール 独立行政法人 住宅金融支援機構理事長賞

【審査員選評】
築30年の自宅をリフォームした事例である。
子供の独立後は使われていなかった空き部屋を整理し、60代の夫婦2人のためのゆとりあるスペースを実現している。
また、将来的には1階で完結する暮ら しに対応できるよう、1階和室にあらかじめ給排水管を設置し、ダイニングキッチンへの用途変更を可能として、現状における高齢化対応 にとどまらず、さらにその先を見据えた計画としている。
急な階段や夏暑く冬寒い屋内環境の改善、屋外とのつながりを感じることができる暮らしの実現、と言った居住者の要望を叶えるととも に、専門家ならではの提案で遊び心のある計画に仕上がっている。
リビング、ダイニング、和室の再配置、ロフトスペース、テラスの新設 により、家の各所に居場所を増やし、夫婦2人が適度な距離感を持って生活できる空間を構成している。
「コンパクトであるにもかかわらず、少しも窮屈でなく暮らしやすい。
屋内外のあちこちに楽しい仕掛 けがある魅力的な家になった」と、居住者の満足度も高い。
既存のモルタル壁を一部残した青系ガルバリウム鋼板の外装には、 木材がアクセントとして効果的に用いられている。
既存のアルミバル コニーも、木材で挟むことで意匠性を向上させている。2階には既存 の小屋組を活かした三角の窓がデザインされ、採光と眺望の確保に寄与している。
内装には全面的に地域産木材が用いられ、造り付け家具 を含めて丁寧な職人仕事によって仕上げられている。
屋内外から見える位置に緑を配し、各所に設けられたテラス(「こもれびテラス」・「ゆ うひテラス」・「やまなみテラス」・「つきみテラス」・「ひだまりテラス」)や窓・格子戸を通じて外部空間との連続性を効果的に確保するなど、意匠的にも優れた作品である。
住宅性能については、リフォームにより「建築当時のレベル」から「現在のレベル」に引き上げられている。耐震性能は、屋根の軽量化、構造用合板を面材とした耐力壁、あと施工アンカーボルト、柱頭柱脚金物、モルタル外装材縦桟補強工法等により、耐震診断による上部構造 評点を2.00まで向上させている。
断熱性能は、躯体の断熱改修に加えすべての開口部を複層ハイブリッド窓とすることで、UA値を改修 前1.38から改修後0.75まで向上させている。
バリアフリー性能としては、45°勾配の階段を緩勾配に付け替えている。
以上のように本作品は、「子供が独立した後の夫婦のための高齢期 対応リフォーム事例」として汎用性のある典型例となるものであり、独立行政法人住宅金融支援機構理事長賞にふさわしい優れた作品である。

ダイニング
キッチン
ワークコーナー
リビング
洗面
玄関ホール
トイレ
浴室
緩勾配の階段
 

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